娘は、4歳からバイオリンを習い始めて、もうすぐ2年が経ちます。
先日、ファーストポジション(第一ポジション)の位置をしっかりと理解できていないことが判明しました。
今回は、子供にファーストポジションの位置を理解させる方法をご紹介します。
同じように悩まれている、どなたかの参考になりましたら幸いです。
目次
どこを押さえたら何の音が出るのか理解できない

娘は、もうバイオリンを始めて2年になるのに、未だにどこを押さえたら何の音がでるのか、しっかりと理解できていないようでした。
音階も、曲も、今となってはそんなに苦労なく弾けるのに、なぜどこを押さえたら何の音がでるのか、理解できないのかが、不思議でした。
例えば、「シ」から始めよう!というと、とまってしまうか、弾き始めるまでに時間がかかります。
ですが、メロディーを読みながら「シドレミレ」の「シ」から始めるよ、というと、すぐに理解できるのです。
こういった具合に、音がまとまると、すぐに理解ができるのに、個々の音だけを言うと、考える時間を要するという状態でした。
ある日、先生から、「曲は弾かなくていいから、音と指の位置を徹底して覚えてきましょう」と、言われました。
与えられた時間は一週間でしたが、とてもありがたく感じました。
私も、一度しっかりと時間を取り、徹底して覚えさせたいと思っていたからです。
一週間、結構楽しみながら、娘も意欲的に取り組んだ結果、予想以上にすんなりと覚えられることができました。
以下でやり方をご説明します。
娘のような事例はごくわずかだとは思いますが、同じように悩まれていらしゃる親御さんのお力になれましたら嬉しいです。
ファーストポジション(第一ポジション)の覚え方

現時点でどの程度理解できているのか確かめる
まずは、どの程度理解できているのか、確かめました。
何もないと進まない気がしましたので、ヒントを与えるために以下のものを用意しました。

まず、このように音階を一枚の紙に書き出します。
↓
4番線、3番線、2番線、1番線の音の色を決め、塗ります。
↓
〇をしてある音は、解放弦と、4の指を使って弾く音です(レ、ラ、ミ)。

どこを押さえたらどの音が出るのか、ファーストポジションの音をこのように書きだします。
↓
色は、音階で塗った色と一致させます。

簡単な楽譜で結構ですので、用意します。
上記2枚の紙を見ながら、楽譜上に何番線の何指で弾くのか、一音ずつ書かせました。
何となくは理解できているようでした。
分からないときは、「何色の音?低いの?高いの?」など、ヒントも与えました。
とても時間がかかりますが(娘は一段を終えるのに1時間かかりました)、じっと辛抱して、集中力が続くまで、自分で考えさせました。
この作業中は、バイオリンには一切触れず、終えるまでに何日かかけました。
音符カードを利用する
我が家は、音符カードをよく利用しています。
今回も使いました。
4番線「ソラシドレ」を例にとって手順をご説明します
- まず、歌いながら一音一音を丁寧に弾かせます
- 次に、音符カードをソラシドレの順にめくりながら、音符を読んでから弾かせます
- 2が完璧にできたら、順番をぐちゃぐちゃにして、音符を読んでから弾かせます
- 3ができたら、次は見た音符を何番線の何指か言ってから弾かせます
最初は、4番線だけ、3番線だけ、という具合に進め、最後は、4~1番線を全て含めた音符カードを一気にできるようになるまで何度も繰り返します。
以上の手順を1週間で終わらせました。
まとめ

2週間目も、第一ポジションの音を全て音符カードで用意し、何番線の何指か行ってから弾かせるという練習を続けました。
一度覚えてしまえば時間もかかりませんので、今後も、徹底できるまで続けていこうと思います。
また、2週間目には、楽器がなくても、何番線の何指か楽譜にスラスラと書けるようになりました。
どこを押さえたら何の音がでるのかわからない、という不思議な現象でしたが、何とかクリアできました。
続けていればすんなりと覚えられると思っていたのですが、意外なところでつまずいてしまいました。
なかなか娘のような問題を抱えていらっしゃる方は少ないとは思いますが、少しでもどなたかの参考になりましたら幸いです。