うちの子、なかなか音符を覚えない・・・
と、お困りのお母さん、とっても多いようです。
こちらの記事を閲覧していただく方がたくさんいらっしゃいます。
かつては、私も娘が音符を覚えないことが、とてつもなくストレスに感じていました。
2020年現在、娘は自由にピアノを弾くこと以外、していません。
なので、そんな私が言っても全く説得力はないのですが・・・
音符は、焦らなくても、覚えられるようになります!
もしくは、
覚えられなくたって、生きていけます!
って、声を大にして言いたいです。
お子様に、音符を覚えさせたい!っていう気持ちも、とってもあたたかい愛情のひとつだと、思います。
でも、もしお子様が音符を覚えられないことで、お母さんがとてつもなく大きなストレスを抱えたり、お子さんを怒ってしまうようなことにつながるのなら、私は、そんな習い事なんて今すぐやめちゃえばいいのに、って、思っています。
上記のような理由も含め、現在は、娘は音楽の教室は一切やめてしまいましたが、以下はかつて頑張っていたころの私が書いた記事です。
今は、頑張るのをやめることにしています。
ですが、こちらの記事が、少しでも、どなたかのお役に立てましたら幸いです。
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娘は、1歳からヤマハ、4歳からバイオリンを習っています。
そして、現在は5歳です。
もうこんなに音楽を続けているのに・・・
なかなか音符を覚えてくれない!
なんで?
と、ずっと不思議に思っていました。
私自身は、特に教えられなくても、スッと覚えられた記憶があります。
なので、ずっと、娘が音符を覚えられないことがもどかしくてたまりませんでした。
娘は、他の飲み込みは早いほうなのに、なぜか音符だけは覚えることができずにいました。
一時期、そういう障害があるのかもしれないと、ネット検索したほど心配になりました。
そんな娘ですが、ようやく音符を読めるようになりました。
決して難しくはありませんので、ご安心ください。
同じように悩まれているどなたかのお役に立てましたら幸いです。
目次
子供が音符を読めるようになる方法ってあるの?
これまでも、様々な方法で音符を教えようとしてきましたが、娘はなかなか覚えられませんでした。
真剣になってやっても、なかなか覚えられない・・・
本人に覚える気がないのだから、仕方がないか・・・
音符は少しお休みしよう・・・
そんな時期に限って、レッスン中に音符が読めなくて困るという事態が発生。
また音符を教え始めて・・・
少し覚えたからお休みして・・・
すると、またレッスン中に音符が読めないことが発覚して先生からご指摘。
また音符を教え始めて・・・
ということをずっと繰り返していました。
なんで音符くらい覚えられないのだろう?
覚え方ってないの?
ずっとモヤモヤとしていました。
ヤマハでは、幼児科のグループレッスンに通っていまして、音符はまだ読めなくてもよいと言われています。
しかし、バイオリンの先生からは、全てを理解している必要がある、と言われているのです。
音符を読めるようになるコツは、歌いながら弾くこと!
先生にもアドバイスをいただくのですが、娘の場合それだけでは、どうやら一向に覚える気配がありませんでした。
あるとき、今回は本気で取り組もう!と決めて、娘と一緒に音符を読めるようになるまで、他の家庭学習を全てストップしました。
すると、約1か月で、音符を読めるようになりました。
今まで何となくやってきたことを、もう一度おさらいする、というやり方だったのですが、やはり、徹底することは大事だなと痛感しました。
以下でそのときの教え方をご紹介します。
これで子供が音符を読めるようになる!教え方手順
- 目標を定める
- 楽譜を指で追いながら歌う
- 線の上、線の中の音符に分けて覚える
- 毎日必ず音階を読ませる
- カードを利用する
- 楽譜を読み解く
順番は、順不同で構わないと思います。
だいたい上記のような感じで、順を追いつつ、またいくつかを平行して進めながら克服しました。
目標を定める

これは、結構大事かもしれません。
娘の場合、夏休み中に音符を読めるようにする!と決めて、それまでにしていた家庭学習を全てストップしました。
音符だけに的を絞り、「これだけしかやらないから、頑張って夏休み中に読めるようになろう!」と、娘と夏休みの目標にしました。
これで私も娘も、ようやく本腰を入れて覚えよう、教えようというスイッチが入りました。
サクッと覚えられたらこんなことは必要がないのですが、今まで何となく逃げてきてしまいましたので、ここで集中して時間を設けることができたのがとても良かったと思います。
楽譜を指で追いながら歌う

これは、ヤマハでもバイオリンのレッスンでも言われていることです。
何となく指で追うのではなく、しっかり、一音一音追っていきます。
娘は、「ごまかす」ということが結構得意なので、ここではごまかすことなく、しっかりとひとつひとつを指で追いながら声に出す、ということを徹底させました。
しかし、歌えているから出来た!のではありませんでした。
娘の場合ですが、すぐに耳で覚えてしまうので、私はいつも「すぐに歌えるようになるね」と、毎回新しい曲の課題を与えられるたび、感心していました。
先生からも「上手に歌えるね」とおっしゃっていただくことが多かったのです。
けれど、残念ながら、大人たちは、だまされていました。
娘は、音符を読んでいるのではなく、耳で覚えているだけだったのです。
「〇小節目から弾きましょう」
と言われると、決まって娘は固まっていました。
一番最初からなら歌えるのだけれど、そもそも音符を理解しているわけではありませんでしたので、途中からだと楽譜を見ただけでは何の音かが分からず、すぐに弾き出すことができなかったのです。
ですから、娘の場合は、歌えるから理解できている!わけではありませんでした。
夏休みの一か月間は、何となく、ではなく、しっかりと楽譜を見て、一音一音丁寧に歌うということを心掛けました。
音階と曲を弾く前に、必ず一度指で追いながら歌ってから弾くようにしました。
また、弾く時も、目で音符を追いながら、歌いながら弾かせるように徹底しました。
線の上と線の中の音符に分けて覚える
まず、楽譜は5本の線で出来ていて、それは絶対にかわることはないと教えました。
大人にとっては当たり前のことですが、しっかりと言葉にして伝えるようにしました。
楽譜を出して「何本の線でできているでしょう?」と聞いてみたのですが、不思議そうな顔をしていました。
良い機会ですので、一からしっかりと教えよう、と思いました。
そして、基本的な「第一線~第5線」「第一間~第5間」の音符を覚えさせました。
毎日5線を紙に引いて、そこにまずは私が音符を書き入れながら、ひとつひとつを何の音か確認していきます。
それが随分理解できてきたら、今度はお母さんではなく、お子様に音符を書かせます。
5線がまだ上手に引けないようでしたら、それだけはお母様がやってあげてください。
ここままでで、大分音符に対する苦手意識がなくなっていったように思います。
毎日必ず音階を読ませる

これは、娘がバイオリンで弾いたことのある音符です。
一枚の紙に、全てを書きだします。
最初は、一音一音を指で追いながら順に読ませていきます。
低音からと、高音から、両方読みます。
これは、ただ続けるだけで結構です。
はじめは、線の上、線の間の音符を別で覚えましたが、ひとつひとつが並ぶと、こうなるんだよと理解させます。
ソラシドレミファソラシドレミファソ・・・・という並びは絶対に変わることはないと、認識させてください。
続けていく中で、この音符は得意!すぐに読める!というものが出てくると思います。
とにかく1音でも結構ですので、その得意な音符を見つけてあげてください。
そのうち、だんだんと「すぐに読める!」という音が、増えてくると思います。
そうしましたら、その「すぐに読める」音符から、「これはいくつ下がった?」「これはいくつ上がった?」という質問をするようにします。
そうしてだんだんと音符への理解を深めていきます。
とにかく焦らずに、続けることが大事です。
カードを利用する

我が家では、家庭学習に「フラッシュカード」というものをよく利用しています。
例えば、曜日を覚えたいときには、月曜日~日曜日の7枚のカードを用意します。
それを、高速で言いながらめくって見せるだけ、というものです。
これを使うとすぐに覚えたので、何にでも応用するようになりました。
音符を覚えさせるときにも「使える!」と思い、普段通りにやってみたのですが、全然だめでした。
ですが、「フラッシュカード」として高速でめくって覚えさせるのではなくても、使えますので、参考にしてみてください。
ある程度音符が理解できるようになりましたら、一音ごとのカードを作ります。
「音符クーイズ!」
と言って、ゲーム感覚で始めると、お子様は喜んで参加してくると思います。
外れても、わからなくてもいいです。
決して叱らず、ただの遊び!と割り切ります。
最初は、カードだけで結構です。
だんだんカード遊びに慣れてきましたら、カード遊びをするときは、必ずお子様に音階の紙を渡すようにします。
ひとつ前でご紹介したものです☝
もしカードだけですぐに答えられない場合は、音階の紙を見て、自分で数えて考えるように促します。
何度も何度も繰り返すうちに、ぱっと答えられるようになっていきます。
カードは、こちらを使用しています。
白紙のものが100枚入っています。
厚みがありめくりやすく、繰り返し使用するのに重宝しています。
代用できるものがありましたら、画用紙でも何でも構いません。
楽譜を読み解く

現在娘がさらっている、メヌエット第3番です。
まずは私が、一通り目を通します。
この1ページに記入されているものを、全て理解します。
題名、作曲者、音符、強弱記号、拍数、とにかく記入されているもの全てです。
それから、子供にも理解させます。
楽譜には答えが全てかいてある
というのは、よくバイオリンのレッスン中に娘が先生から言われることです。
何も難しいことはなく、ただかいてあることを良く見て、その通りに弾けばいいのだと、おっしゃいます。
なぜ作曲者「バッハ」に?が付いてるの?
メヌエットって、何?
バッハって誰?
そんなことも、娘に理解できる言葉で、説明するようにしていました。
それだけで楽譜に興味を持ち、同時に音符にも少しは興味が湧いてくるのではないかと思います。
少し話がそれましたが、そのように、楽譜に書いてあることを、全て理解させます。

我が家では記号や拍数全て、このようにカードにしてあります。
その中から、今習っている楽譜にでてくるものと、特に覚えさせたいことをピックアップして、毎日カード遊びをしています。

毎日、だいたい30~40枚程度をぱっぱっとめくりながら、答えさせます。
覚えてしまえば、一瞬で答えられますので、この量でも数分で終わってしまいます。
もっと簡単に!手軽に!音符を覚えるための教材
お母さんが時間をとれない!
もっと子供を楽しませながら音符を覚えさせたい!
うちの子は一人でもできる!
という方のために、音符を覚えられそうな教材を集めてみました。
どれかひとつでも、「これならできそう!」というものがあるかもしれません。
ご参考までに目を通してみてください。
ミッキーといっしょたのしいおんぷカード
ヤマハから出ている音符カードです。
ディズニーが好きなお子様は多いのではないでしょうか。
音楽の基礎学習プリント(幼稚園から小学生まで)
一日3枚、2週間でト音記号、へ音記号を覚えられるプリントです。
幼児も取り組めるところは助かります。
音楽のひょう(楽譜基礎編)
家に一枚あるといいかもしれません。
我が家も、購入予定です。
ドラえもんの音楽おもしろ攻略 楽ふがよめる
ドラえもん好きなお子様にいかがでしょうか。
ミッキーといっしょ おんがくドリル(幼児版)
一人でも、ミッキーといっしょなら楽しく机に向かってくれそうです。
1日1枚ハギトリ式 WAKUWAKU おんぷよみドリル
1日1枚でしたら、無理なく進められそうです。
小学生のための音楽ドリル ト音記号
こちらは、小学生用です。
へ音記号もあります。
音楽学習テキスト 音楽カラードリル入門編1
ヤマハから出版されています。
オールカラーというのが嬉しいです。
まとめ

以上が娘に音符を覚えさせるまでにしたことです。
大事なのは、これらを継続し、定着させてしまうことです。
娘は、だいぶ覚えたな、というところで音符のことをしばらく放っておくと、次にやったときにまた振り出しに戻っていました。
今回は、一通り覚えましたがまだまだ続けていこうと思っています。
身構えなくても大丈夫です。
あくまでも音符がものすごく苦手な娘への教え方ですので、普通のお子様であれば、もっとご苦労なく覚えてくれると思います。
長期的に、のんびりと、ゆったりとした気持ちで取り組んでみてください。
どれかひとつでも効果を感じられると思いますし、いくつかを平行して進めていただいても構いません。
お子様と、お母様に無理のないよう、楽しみながら試してみてください。