子供の自立心って、いつから芽生えるのでしょうか?
私は最近まで、「自立心なんて、成長すれば勝手に育っていくもの」だと思っていました。
しかし、いくつかのきっかけが重なり、果たして本当にそうだろうか?
と疑問を抱くようになりました。
私には、現在5歳(幼稚園年長)になる娘がいます。
先日、娘とのやりとりの中で、気づきがあり、それを機に、私は、子供が
自分自身で責任を持つということ
自立するということ
等について、日々、考えるようになりました。
今回は、今現在、私が子供の自立心について、思うことをまとめました。
子供の自立心はどうしたら育つ?
親が育てるべきなの?
家庭で何が出来る?
私のように、お子様の自立心を育てる、ということについて悩まれている、どなたかの参考になりましたら幸いです。
目次
子供の自立心について考えるようになったきっかけ

先日、幼稚園年長の娘が、突然
「もう、わたしは 幼稚園行くのやめる!」
と、言い出しました。
「幼稚園とびとび(飛び級)して、小学校行きたいから、先生に言って!ママどうにかして!」
と騒ぎ始めました。
娘が登園拒否を起こすのは慣れていましたが、年長になってからは、まだ一度もありませんでした。
娘が「幼稚園いくのやめる!」と言いだした時には、正直「また始まったか~」と面倒くさささえ感じてしまいました。
参考記事☟
しかし、今回は、理由を聞いてみるとどうやらいつもと様子が違います。
幼稚園は嫌がっているのに、それまでの対応をするのは違うかも、という感じがしました。
「そういうことなら、自分で責任を持って、行動してください。」
とだけ、伝えてみました。
すると、娘は「分かった!」と、すぐに紙と鉛筆を持ち出し、このような手紙を書きあげました。
「えんちょうせんせい もう このまま つきぐみを やめて いいですか
えんちょうせんせいだいすき」
【実際の手紙】

娘は、翌日、翌々日と、園長先生にお会いできる機会を狙ったそうです。
実際に渡すとは思っていなかったのですが、3日後、
「今日渡せたよ~!」
と帰ってきた娘の顔は、とても晴れ晴れとしていました。
一応、担任の先生にはいきさつと、補足を連絡帳でお伝えしてありました。
しかし、なかなかやってくれるなぁと、今回の娘の行動力に半ば感心してしまいました。
そんなことがあり、私は、娘の自立心について、
どのくらい芽生えているのだろう?
どうすれば育つのだろう?
家庭での関わりでできることは?
と、日々考えるようになりました。
そもそも「自立心」とは?言葉の意味

- 他の力や支配をうけないで、自力で物事をやっていこうとする心構え。
- 人に頼らず、独り立ちして自力でやっていこうとする心構え。
コトバンクより引用
子育てに置き換えるなら、親(特に母親)に頼らず、他者の力を借りようとしないで、子供自身が自分で何とか(行動)しようとする気持ち。
というところでしょうか?
自立した人間に育ってほしい
という言葉はよく耳にしますが、やはり親であれば、誰もが願うことではないでしょうか。
そして自立心は、家庭での教育、しつけ、親の心がけひとつで、随分育つのではないか、と思うようになりました。
子供の自立心を育てるためのルール
私は、以前、間違った子育てをしてました。
参考記事☟
しかしそれに気づくことができてから、軌道修正しながら、その時にできることを、問題から目を背けずにひとつひとつ解決しようとしてきました。
それは、今日でも続いています。
自我の強い娘の子育ては、根気とのたたかいですが、幸いなことに、徐々に徐々に、娘は育てやすく、変わっています。
今は子育てに専念する!と決意し、娘と本当の意味で向き合うようになってから、一時期、辛い、苦しい、と感じていた子育てが、だんだんと楽になっていきました。
そんな中、これが自立心を育てるということにつながるのかな、ということが、ほんの少しの心がけですが、いくつか見つかりました。
ご興味がありましたら、参考程度によんでいただけると嬉しいです。
自分自身で考えさせる

以前の私は、何でも娘の考えや行動を先回りして、手を貸し、声をかけ、なんでもやってあげてしまうところがりました。
子供が娘ひとりなので、意識の矛先が、全て娘にいってしまっていたのです。
しかし、あるとき、娘が「自分で考えて行動をする」ことが出来ない場合がある、ということに気づきました。
それに気づいてから、普段の生活の中で、些細なことから自分で考えさせ、行動できるように、声掛けの仕方を変えるようにしました。
【朝起きたら】
以前:「着替えよう!まず服脱いで、はい、次は体操服着て・・・」
↓
現在:「7:30までに着替えようね。時計見て、自分で考えてね」
【帰宅後】
以前:「靴はそろえて脱いで、手洗いうがいして、制服脱いで、着替えて、お弁当出して・・・」
↓
現在:「靴はどうやって脱ぐんだっけ?次は何するか自分で考えてね。全部終わらないと、遊ぶ時間がどんどん少なくなるよー」
という風に、以前は、娘の行動を全て、細かく私が指示を出していました。
今は、いつまでに何と何をするべきなのか、できるだけ助言なしに、自分で考えさせることにしています。
うちの娘に限らず、ある程度の年齢になれば本当は、理解しているはずだと気づいたからです。
子供は、知っているのに、知らないふりをしたり、やらないだけである、と、私は思ったんです。
自分で責任を持って行動させる

上記とも少し重なるのですが、できるだけ、親の手を貸さず(私が手を出さず)行動できるように心がけています。
例えば、幼稚園に持っていく「ハンカチ、ティッシュ」。
私は、娘が忘れていたら、1度だけ教えてあげることにしていますが、2度目は、忘れていることに気づいても、言わないようにしています。
最初、娘は「ママが言わなかったから、忘れたじゃん」と言っていましたが、「忘れたのは、誰の責任?」と言うと、大抵次の日は「今日は絶対忘れないように先に入れておく!」となります。
また、幼稚園から帰宅後、お友達と遊びたいとき、「ママも一緒に遊べるか聞きに行って」と毎回言われていましたが、何度かついていったあとは、もう一人で予定を聞きに行かせるようにしました。
「遊びたかったら、自分で予定聞いておいで」
それまで、なんでもやってあげていたので、それだけでも、随分自立心が育ったような気がします。
また、少し家が遠いお友達との遊ぶ約束を、子供同士でしてきて、困ったことが何度もあります。
「親同士連絡を取らないといけないから、突然じゃなくて、何曜日が空いてるか、聞くようにしてね」
と、伝えました。
遊びたかったら、どうすればいいか、自分で考えて、行動する。
ほんの一例ですが、なるべく、そして出来るだけ、母に頼らず行動できるように。
当たり前のことかもしれませんが、私はそれに気づいてあげられるまで、少し時間がかかってしまいました。
決定権を与える

娘は、バイオリンを習っています。
毎日、練習を欠かさずにやる、ということを、決めています。
習慣づけるために、幼稚園から帰宅後、支度を済ませたあとに、というふうにしていました。
参考記事☟
しかし、今すぐに友達と遊びたい!という気持ちが強くて、娘の気持ちがどうしても、練習に向かないときがあります。
毎日の練習は欠かさない、という意識は既に持っているので、そういう日は、いつやるのか、娘に決めさせて、約束を必ず守るようにさせました。
すると、自分で決めたタイミングがきたら、「さあ、始めようか!」と自ら準備をするようになりました。
また、部屋が散らかっているときも、「片づけなさい」ではなく、「片付けは、いつやるの?」と聞くようにしています。
すると、「ご飯を食べてから」とか、「寝る前に」とか、自分で決めた時間に、行動を起こそうという気になるようです。
(こちらはまだ徹底には至っていませんが・・・)
言葉遣いに気を付けさせる

「お水!」
「鉛筆!」
私に何か取ってほしいとき、持ってきてほしいときの、娘の指示の出し方です。
それまでは、「はいはーい」と、何の疑問も持たず馬鹿みたいにほいほいと言うことを聞いていました。
あるとき、これはだめだな、と思ってから、娘に言い方をかえるように促しました。
「お水がどうしたの?」
「鉛筆がどうしたの?」
というふうにです。
「お水が飲みたいから、お水持ってきてください」
「今、どうしても取りに行けないから、鉛筆をとってください」
と、言えるようになってきました。
本来ならば、これが普通なのだと思いますが・・・
それまでよりも、自立した生活ができる人間に育ってほしい、そのためには何ができる?ということを考えるようになってから、日常の些細なことにも、疑問を感じるようになりました。
言葉遣いも、普段からもっと気を付けさせようと思いました。
我慢することを教える

以前、私は娘が欲しがるものはなんでも買ってあげていました。
娘は、比較的物欲がなく、「なんか買っていいよ」というときにでも「いらないー」という子だったからです。
しかし、成長して知恵がつくと、「お友達が持っているから」「これ、まだ買ったことないから」と、物を欲しがるようになっていきました。
私は、なんでも簡単に買ってもらえるという意識を娘に植え付けてしまっていました。
壊れたら「また買えばいいよね」
捨てても「また買えばいいよね」
そんな発言が増えていく中、これは、まずいなと感じました。
大きなものは、お誕生日かクリスマスに。
普段の買い物は、必要のないものは我慢させるようにしました。
お金の概念を教えたり
お金を覚えはじめたら、実際に自分で支払いをさせたり
一緒にスーパーに行ったときには、カゴに食材を入れるときに「これは○○円なんだって」と、さりげなく言うよに
心がけました。
時間はかかりましたが、
「これはほしいけど、今日は我慢する!」
「これは、また今度ね!」
と、自分で考えて我慢できるようになっていきました。
自立した人間に育っていく過程の中で、うまくいかない事も、多々経験すると思います。
そんなとき、きっと、我慢ということも、必要になるでしょう。
今、家庭でできることは何か?と考えるなかで、少しずつでも、我慢に耐え得る心を築いてあげることができれば、と思っています。
まとめ

子供の自立心を育てる、ということに限らず、「しつけ」は、本当に根気がいることだと思います。
もう、何度も何度も、何度も!
数えきれないくらい、何度も同じことを言っているのに、子供がやらない。
そんなときは?
何度でも、諦めずに、正しい行動を教え続けるだけです。
これは、私が信頼を寄せる子育てのスペシャリストに教えていただいたことです。
そして、決して、怒る必要のないことも。
言葉にすると簡単かもしれませんが、同じことを、できるようになるまで教え続けるというのは、時として耐え難いものがあります。
一時期、私には、常に苛立ち、ストレスを感じていた日々がありました。
しかし、娘を信じて伝え続けることで、本当に娘は変わってきました。
そして今、私はほとんど子育てにストレスを感じることがなくなりました。
今回は、「子供の自立心を育てるには」ということに焦点をあてて、私が普段子育てにおいて心がけていることの中で、これは役に立っているのではないかということをまとめました。
子育てに悩んでいるお母さん、
子供の自立を促すには?と疑問を抱えているお母さん
の、お役に立てましたら幸いです。